第2話 必殺!花子のぶりっ子タイム

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「あーー…そう、なんだ。じゃあ花子の気持ちが落ち着くまで待ってるよ。」 ニコリと笑って万里はそう言った。 (おお、割とあっさり引き下がったな。なんか逆に怖…まぁいっか、早く購買行かなきゃパン売り切れちゃうし) 「じゃあ私友達とご飯行くから!ほんとごめんね?」 「うん、じゃあね花子。」 こうして私は数量限定ホイップクリーム焼サバパンを求め、その場を後にしたのだった……。 「はい回想終了ォ!いやーホントよく切り抜けたな〜私」 そう自分の努力を称えながら、勢いよくパンに齧りつく。 「いやそんな事より、え、何?アンタ今そんなこの世の終わりみたいなパン食ってんの?」 苦虫を噛み潰したような顔で優子はそう言った。 「え?ホイップクリーム焼サバパンのこと?」 「焼きそばパンみたいなテンションで言わないでくれる?てか臭っ!ホント何なのコレ…うちの学校にそんなゲテモノメニューがあんの普通にショックなんだけど」 「まぁまぁ、一口食べてみなって〜」 「やめろやめろ馬鹿舌女、そんな食べるタイプの地獄をこれ以上私に近づけんな」 (やれやれ、万年いちごミルクばかり飲んでいるヤツに、食の好みに対してとやかく言われたくないものだわ) この良さが分からない優子に呆れつつ、私はまたパンを一口頬張った。
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