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二週間も学校を休むと、もはや、学校に行こうという考えすら思い浮かばなくなっていた。
朝は遅くまで寝ていて、昼過ぎに起き出し、夕方から元気になる毎日。
睡眠時間はどんどんズレていった。
親は諦めはじめた。
朝、起こさなくなった。
どうせ起きないんでしょ。
どうせ学校に行かないんでしょ。
たしかにそうだ。
朝は起きれないし、学校には行きたくない。
分かってくれた安心感と、見捨てられた悲しさが同時に襲ってきた。
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