我ら、毒グモ軍団

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色付きヒヨコ。 タムロ君と骨太君とは小学校からの友達。 小学校5年の時、タムロ君と帰っていた。 すると小学校の校門の前に色付きヒヨコを売ってる人がいた。 学校帰りの子供達は、ヒヨコに集まり、飛ぶようにしてヒヨコは売れまくった。 上手い商売だ。 しかし、今、考えたら残酷だ。 ヒヨコに色を塗るなんて…… 実は、ひーちゃんも買った。 グリーンのヒヨコを…… タムロ君と一緒に… タムロ君は、ブルーヒヨコ。 私のグリーンヒヨコは、2日であの世に旅立った。 タムロ君のブルーヒヨコは、成長を続けニワトリにと成長していった。 タムロ君のニワトリは青く塗られた色が、ほとんど無くなり普通のうるさいニワトリに変貌していた。 そして、一週間が過ぎてタムロ君の家に遊びに行った。 しかし、カゴには、ニワトリがいない。 「タムロ君、ニワトリは???」 「あれだよ。」 外に変な物が吊らされている。 毛がない悲惨なニワトリの姿に…… タムロ君が泣きながら言った。 「お父さんが絞めた。」 当時の私達にとっては残酷物語だ。 でも、ニワトリの鳴き声もうるさかったってタムロ君は言っていた。 その後、鶏鍋でタムロ君も、美味しく食べたそうだ。 これは、生きるために必要な事だって、タムロ君の家族から教えてもらった。 ひーちゃんの方こそ残酷だ。 ちゃんとヒヨコの世話もしないで2日で死なせてしまうなんて…… タムロ君は、小学生にして、すでに大人の考えになっていたと思う。
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