我ら、毒グモ軍団

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食用カエル。 いつの間にかひーちゃんもこのメンバーに入っていた。 何故なら、バレー部から逃れるだめの策だ。 何故か集まるところはタムロ君の家。 学校から近いからだ。 我ら、毒クモ軍団は食用カエルを取りに行った。 何故なら噂で、肉屋は食用カエルを高値で取ってくれるって噂を聞いたからだ。 ボス君は言った。 「僕達、毒クモ軍団は現在、資金難だ!食用カエルを取りに行って肉屋に高値で売りつけに行こうや!」 毒グモ軍団は食用カエルが大量発生してる場所を聞き出し、捕獲作業に出掛けた。 田んぼの周りで凄い勢いで鳴いてる。 『♪ゲロ、♪ゲロ、♪ゲロ♪』 エサはガマカエルの足の身だ。 よく考えると共喰いだ…… 最初は気持ち悪かったが次第に慣れた。 そして大量の食用カエルをゲットした。 私達はタムロ君が持って来た網ネットにぶち込んだ。 20匹は捕まえただろうか…… それは凄い鳴き声だった。 『♪ゲロ、♪ゲロ、♪ゲロ♪』 毒グモ軍団は、カエルの三部合唱を歌いながら肉屋に向かった。 『♪カエルの歌が聞こえて来るよ♪♪♪ゲロ、♪ゲロ、♪ゲロ♪ゲロ、♪ゲロ、♪ゲロ♪グワッグワッグワッ♪」 すると私はある異変に気づいた。 「タムロ君…… あ、網が破けちょる!」 食用カエルは次々と逃げて行った。 『♪ゲロ、♪ゲロ、♪ゲロ♪』 慌てて捕まえたが4匹しかいない。 それでも肉屋に持って行った。 「何処で取れたか分からない食用カエルなんて買えんばい!」 あっさり肉屋のおじさんから断られた。 タムロ君は言った。 「僕のお父さんは料理が上手いから、明日、皆んなに食べさせちゃるよ。」 確かにタムロ君のお父さんは料理が上手い。 以前、ヒヨコを飼っていたがニワトリになって上手く調理したそうだ。 翌日、タムロ君が巨大な弁当箱を持って来た。 中には唐揚げらしき物が…… 「昨日のカエルだよ。」 私達はちょっと嫌だったが我慢して食べた。 なかなか美味しかった。 さすが、タムロ君のお父さん! 私達はタムロのお父さんに対して、尊敬の念を抱いた。
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