44人が本棚に入れています
本棚に追加
/99ページ
食用カエル。
いつの間にかひーちゃんもこのメンバーに入っていた。
何故なら、バレー部から逃れるだめの策だ。
何故か集まるところはタムロ君の家。
学校から近いからだ。
我ら、毒クモ軍団は食用カエルを取りに行った。
何故なら噂で、肉屋は食用カエルを高値で取ってくれるって噂を聞いたからだ。
ボス君は言った。
「僕達、毒クモ軍団は現在、資金難だ!食用カエルを取りに行って肉屋に高値で売りつけに行こうや!」
毒グモ軍団は食用カエルが大量発生してる場所を聞き出し、捕獲作業に出掛けた。
田んぼの周りで凄い勢いで鳴いてる。
『♪ゲロ、♪ゲロ、♪ゲロ♪』
エサはガマカエルの足の身だ。
よく考えると共喰いだ……
最初は気持ち悪かったが次第に慣れた。
そして大量の食用カエルをゲットした。
私達はタムロ君が持って来た網ネットにぶち込んだ。
20匹は捕まえただろうか……
それは凄い鳴き声だった。
『♪ゲロ、♪ゲロ、♪ゲロ♪』
毒グモ軍団は、カエルの三部合唱を歌いながら肉屋に向かった。
『♪カエルの歌が聞こえて来るよ♪♪♪ゲロ、♪ゲロ、♪ゲロ♪ゲロ、♪ゲロ、♪ゲロ♪グワッグワッグワッ♪」
すると私はある異変に気づいた。
「タムロ君……
あ、網が破けちょる!」
食用カエルは次々と逃げて行った。
『♪ゲロ、♪ゲロ、♪ゲロ♪』
慌てて捕まえたが4匹しかいない。
それでも肉屋に持って行った。
「何処で取れたか分からない食用カエルなんて買えんばい!」
あっさり肉屋のおじさんから断られた。
タムロ君は言った。
「僕のお父さんは料理が上手いから、明日、皆んなに食べさせちゃるよ。」
確かにタムロ君のお父さんは料理が上手い。
以前、ヒヨコを飼っていたがニワトリになって上手く調理したそうだ。
翌日、タムロ君が巨大な弁当箱を持って来た。
中には唐揚げらしき物が……
「昨日のカエルだよ。」
私達はちょっと嫌だったが我慢して食べた。
なかなか美味しかった。
さすが、タムロ君のお父さん!
私達はタムロのお父さんに対して、尊敬の念を抱いた。
最初のコメントを投稿しよう!