我ら、毒グモ軍団

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ボス君は彼女達に笑いを取ろうとしたのだ。 いやっ、人を蹴をとして自分がモテようとしたのだ。 僕君は突然言った。 「日本1の大地主、誰か知ってる?」 女の子は答えた。 「わかんない……」 「ひーちゃん、げっきょくさんだって!答えたんだ。」 「げっきょくさん?」 「そう、月極駐車場をこの前まで、げっきょくって読んでて、日本全国、沢山の駐車場を持ってる大地主さんって思ってたんだって! 笑えるだろ」 「笑える〜ぅ」 「それに高校の単位を取り損なって、1週間遅れの独りぼっちの卒業式だって!」 「笑えるぅ〜ひーちゃんってただのアホなの?」 「……。」 僕はだんだん恥ずかしくなった。 見も知らずの人に自分の過去を話すなんて…… ボスの野郎…… 僕は無口になった…… ボス君は言った。 「ひーちゃん、どうしたの?」 堪忍袋の緒が切れた。 「よくもペラペラとくだらない事を喋りやがって!」 僕は言った。 「この人、人の免許の住所と電話番号を覚えて無免許運転してたんだ。 警察にバレて警察に土下座してすみませんでした!って謝ったんだよ。 それに、この人、この前までナス顔の人と付き合ってこれがまた性格もキツいで結局逃げられたんだって! そして父ちゃんから箱入り息子扱いさ! 笑えるだろ!」 「逃げらたんじゃない! 俺からふったんだ! そして俺は箱入り息子なのか?」 「そう!箱入り息子。」 僕達は女の子を乗せたまま口喧嘩になった。 「私達、降りるわ!」 2人は降りた。 僕とボス君は無言のままだった。 突然、ボス君がボソッと言った。 「ひーちゃんには負けたくなかったんだ…… 俺達、毒グモ軍団だったけど、どうしてもゲットしたかったんだ。 いくら仲間でも、弱肉強食の世界だろ!」 「4文字熟語だね…… 焼肉定食だったら、僕、知ってるよ。」 「ひーちゃんってやっぱり、アホや!」 僕らは仲直りした。 やっぱり女の子が入ったら男は必死に獲物を獲りにいくんだね。
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