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逃亡者君の新築祝い。
毒グモ軍団解散後、25年。
骨太君からの電話で逃亡者君が豪邸を建てたと聞き、新築祝いの計画を立てた。
皆んなで揃うのは何年ぶりだろうか……
すっかり、皆んなオヤジになっている。
私達は次第に当時の思い出話が始まった。
赤灯台の上でカラオケ大会をしてヤバい人達に絡まれた事や夜の海に入って、密輸と勘違いされ警察から事情聴取された事などいろいろな出来事があった。
あの毒グモ軍団で最強にヤバかった逃亡者。
私のバイクを壊し、山奥に逃亡して専門学校を3日で辞めて新しい会社では、三階からパラシュートならぬ傘で飛び降り骨折……
そんな馬鹿げた奴が新築の豪邸を建てたと言う話を聞いて私達はたまげた。
私達、毒グモ軍団は久しぶりに再開して新築祝いをした。
集まったのは、私と骨太君だけだが……
馬鹿デッカい家だ。
下はリビングを含め部屋4つ、2階も8畳の部屋が5つ。
二世帯住宅だけど両親は一緒じゃない。
「何で、こんなに広いの?息子も就職して県外に出てるし……」
「息子がいつか嫁を連れて帰って来るのを待ってるんだ!」
相変わらず、馬鹿げてる。
娘は、まだ彼女もいないそうだ……
そして外でバーベキューをした。
そして酒も入った。
私は言った。
「久しぶりにファイヤーボールしない?」
(軍手にジッポライターのオイルを湿らせ火をつける。燃えた軍手でキャッチボールだ。)
逃亡者君は言った。
「それだけはやめて………」
逃亡者君、大人になってる……
それとも、自分の家だから⁇⁇
そして、その日は逃亡者君の家に泊めて貰い沢山の思い出話をした。
「えっ、裸電球ってなに?」
明日は裸電球の話です。
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