我ら、毒グモ軍団

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秘密の花園Part2の続き 山道の階段に昔と変わらぬ地蔵が沢山有った。 娘は、少しビビっている。 でも妻と娘は、5円玉や1円玉を置いて行った。 さすがに、あの時のようにポテチを置いたりはしない。 妻も娘もヘトヘトだ。 「まだ、着かないの?」 「おっと、見えてきたぞ! あの岩を潜り抜けると秘密の花園だ!」 私は、ダッシュで風呂敷包みを持って看板に向かった。 昔、見た風景と全く同じだ。 沢山の花が咲き、周りには誰も居ない。 私は、看板に風呂敷を慌ててかけた。 娘達が到着した。 「わっ…… 凄い、綺麗。」 妻と娘は昔、私達がやったように、野花にねっころ返ったり、持って来たバレーボールで遊んだ。 妻も娘も大喜びだ。 娘は言った。 「今度、友達を誘って来よっと!」 そして、お弁当タイム。 満足して降りようとした時、妻が発見した。 パパが持って来た風呂敷があんな所に有るよ。 娘は走って風呂敷を取った。 「ママ、ここ、処刑場だって……」 私達は、昔のように慌てて下山した。 しかし、不思議と妻と娘は怒って無かった。 ひー子は言った。 「パパ、昔はいろいろな所に処刑場ってあったんだね……」 「そうだね……」
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