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「なんてこった。もう食べるものも底をつきそうだ」
「どうなっちまうんだ。チキショー」
「俺たちにはもうどうすることもできないのか」
「・・・」
灼熱の太陽が近づいてくる。
燃え尽きるのも時間の問題だ。
銀色の纏は黒く焼け、長い長い手足は痩せこけ
飛び出た眼球は、宇宙船のコンピューターを食い入るように
見つめる。
大きな頭の中の脳と同調しフル回転で計算を続ける。
「どこでどう間違ったんだ」
「これで俺たちの使命も終わっちまうのか」
「もう星には戻れないのか。やっぱり救えないのか・・」
小さな小さな宇宙船はこの太陽系に迷い込み
燃え尽きる運命にあがいている。
「限界だ。諦めよう」
「もう俺たちは終わりだよ」
「・・・」
「いや!あれだ。乗り移ろう。あれならきっと征服できる」
「食える生き物がうじゃうじゃいるじゃないか」
「そうだ!地球行こう!」
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