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「バッチリ、証拠の写真撮ったわよ。」 と、冷蔵庫から麦茶を取り出し一気にペットボトルの麦茶を飲み干した。 園田真梨子は、美人さんだが、余り女性としての色気は無い。 やはり色気といえば、壇蜜に似てる直美さんだ。 そんな事はさて置き、 「証拠の写真、撮れて凄いな!これで報告書、書けるね。」 と、人ごとの様に言う僕である。 「何で男って、浮気するの?それも昼間から、ラブホに行く!」 と、僕を睨み見つめてくる。 「それは、あれでしょ、ほらあれ、登山家が言っていた。 山があるから登りたい。まあ、男から見れば 『そこに女が居るからだ』でしょ。きっと。」 と、言い訳してみた。 園田真梨子は、空のペットボトル手にしたまま、来客用のソファに座った。 「ところで、先輩。こんな都市伝説知ってますか? 最近、ラブホで男性が消えるって言う伝説。」 と、真顔で言ってくる 「ラブホで男性が消える?ってどう言う事」 僕は不思議に思い、さらに聞いた 「ラブホに行くと、男だけ居なくなるの? 女の人は、どうするの。一人だけになるの?」 「そうじゃ無くて、女の人は居ないの。男の人だけがラブホに行って、男だけが居なくなるの、変でしょ? 男一人なら、ラブホでは無くてビジネスホテルでしょ? 不思議なのよ。この前も、この近くでも同じ様な事件があったんだって。 今、女子高校生では、都市伝説になっているの。
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