秋の日のこころの・・・

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「休憩かい。今日はいい天気だねえ」 後ろから急に柔らかい声が聞こえた。 振り向くと景色に溶け込んだ農家姿のおばあちゃんが笑ってた。 「ああ、どうも」 ぎこちなく返事をし、そそくさとその場を立ち去ろうとすると 「あら!おや!まあまあ」と詰め寄ってくる。 「えっ。えっ」と後ずさる俺の腕をつかみ 「血が出てるやない。あらあらまあまあ」と大袈裟な声をあげた。 ふと見ると、いつ怪我したのか、左腕から血がたらーッと流れてた。 一瞬ドキッとしながらも 「あれ・・。いや、大丈夫ですよ・・」 と、腕を引こうとした瞬間 「早くよくなれー」と言いながら、 なんと、おばあちゃんは自分の指につばをつけて、腕の傷口に 塗ろうとした。 「わーわーわー。やめて。何するんですか!!!」 飛びのく俺のをおばあちゃんは握りしめ離さない。 「このくらいはこれで治るんよ」 とまた、指につばをつけた。 ✖✖✖
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