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イケメンでマメで、そこそこお金も持ってて
そういう男には、女が寄ってくるし
今後、浮気をしないなんて保証は無い
いや、むしろするよね
するでしょ、貴方、木島サン
現行犯逮捕
前科付いちゃったもんね
「今日私が会いに来ることを知ってて
こういうことしてたんだよね」
もう終わってんじゃん
優良物件と思ってたけど、
きっと今までもこういうこと
あったんじゃない？
色んなタイプの子をちょっとずつ
つまみ食いしたい
浮気グセ
美穂はそう思うと
「ほんと最低…！」
「ごめん…」
誰に対しての謝罪？
私？それともこの女？
私は洋平を許せない
この先、許す気もない
「どうぞ、2人で勝手にすれば良い…こんな男
あんたにあげるわよ！」
私がそう吐き捨てた時の
あの女の勝ち誇ったような表情を
忘れる事は無いだろう
美穂は、洋平の部屋を出た
気持ちが悪い
一刻も早くその場を立ち去りたかった
情けなくて涙が出そうだったが、
必死で堪えていた
東京へ帰る新幹線で、
車窓から流れる景色を見ながら
涙を堪えることが出来なかった
いつもなら、富士山が見える場所を通過する時、なんとなく気持ちが高揚するのだが
今日は窓の外の景色がぼやけて
よく見えない
新幹線の指定席
隣に誰も来なくて良かった
美穂はティッシュで鼻をかんだ
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