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女子会
いつものメンバー、と言っても
3人だけだが、このところ予定が合わず
なかなか開催できないでいた
女子会では、沙夜が三浦彗くんと復縁した
と言う話で大いに盛り上がった
高校生だった彼は社会人になり、
沙夜が引越した先で偶然再会、
三浦くんの方から、再び告ってきた
と言う話だった
大学キャンパスの駐輪場で
当時、高校3年だった三浦くんと
初めて待ち合わせた時、沙夜から
「どんな子かわからないし、美穂、駐輪場まで付き合ってよ」
と言われ、
「え〜っ」
渋々一緒について行った事を思い出す
「へー!あの時の高校生が?」
ちょっとした驚きはあったが、
ほらね、私が思った通り、
結局元サヤに戻ったでしょ
いらぬ回り道をしたよね
こういうの『運命』ってヤツ?
羨ましい…
3ヶ月前の情けない自分を思い出し
終始幸せそうな沙夜に
少しだけ嫉妬
だから酒の肴にしてあげた
今日有楽町の駅まで迎えに来ると言うので
「これは一目お顔を拝ませていただかなくちゃ」
きっとカッコよくなってんだろな
その要素アリアリだったもんね
そんな私は、付き合ってた商社マンと
別れた事だけ『報告』した
「忙しすぎて、すれ違っちゃうんだよね〜」
と言い
「離れてると愛は終わるのよ」
などと、わけ知り顔で言ってみたが
浮気が原因だとは言えなかった
沙夜たちみたく、元に戻ることは
ないんだろな
別に構わないけど
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