ねむり薬

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Case3 目を覚ますと、目の前には見慣れた天井。 私の自室の天井だ。 窓の方を見ると眩しい日差しが入り込んでいる。 徐々に意識がハッキリしてきた頭で状況を整理して、思い出す。 そうだ。今日は実験の日だった。 私が現在開発している薬がもうすぐ完成しようとしているため、 最近は効果や副作用が想定通りであるか実験を繰り返している。 今日は私自身の身体で実験を行い、結果を見る予定だった。 部屋の中心の方を見ると、想定していた人物の姿が見える。 彼女は森間真澄(マスミ)。 大学時代の私の後輩で、学生の頃からよく私を手伝ってくれていた。 大学を卒業してからもその関係は続いていて、今では助手として働いてくれている。 彼女はドイツ人の母親を持つハーフで、ウェーブのかかった綺麗な金髪に、色素の薄い青味がかった瞳という彼女の特徴的な容姿は、母親譲りのものだ。
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