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MY TURN
酒も飯も美味い、日替わりでやって来る美女とはそれぞれ良好な関係が持て、街へ出れば恐れ入るほど人々に称賛される。
常に銃を握り、やるかやられるか、騙し騙されるかの緊張感が細胞レベルまで染み渡る日常生活を長く送ってきたが、それも遠い日々のことであったかのように錯覚しかねない。
長年苦しみに堪えた戦士に、神から永遠の休息を与えられたということなのだろう。
よく戦えば、よく眠れることは体感的に知っていたが、死は単なる終わりと理解していた。まさか、休息だとは思っていなかった。
そういった戸惑いとともに、出所のよく分からない焦燥感が俺の胸を包み込んでいる。
この塞いだ気持ちは、いったい何なんだろうか。
そこで、ふと思った。
そう言えば、タツはどうしたのだろうか。
天国で会おうと言い合ったが、今どこにいるのだろうか。
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