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闘病編
【地球温暖化】
地球温暖化は、人類の生産活動が原因である。
18世紀に始まった産業革命以来、人類は石炭・石油などの化石燃料を使用し、大量の二酸化炭素を排出してきた。二酸化炭素やフロンガス(クロロフルオロカーボン)は、地表から宇宙に放出されるはずの赤外線を吸収し、大気圏内に熱をこもらせてしまうため「温室効果ガス」と呼ばれる。
温室効果ガスの1つ、フロンガスはオゾン層を破壊する。オゾン層は、有害な紫外線を吸収することで地表に届くのを防ぐため、この破壊が進むと、人類の皮膚癌が増加する他、生態系への悪影響が懸念される。オゾン層の破壊は南極上空で顕著であり、1980年代初めにオゾン層の空白域「オゾンホール」が発見された。
地球温暖化による気温の上昇は、20世紀後半から顕著になっており、18世紀からの約200年で地球の平均気温は1℃上昇した。平均気温の上昇が1.5℃を超えると、地球の肺とも呼ばれるアマゾンの熱帯雨林が枯死し、更に温暖化は加速することが予想されている。
気温が上昇すると、猛暑や寒波などの気候の激化、深刻な水不足と干ばつによる食糧危機、海水面上昇による諸島・海岸の水没など、様々な災害の発生が懸念されている。
地球の年齢は、約46億年である。太陽の寿命から計算すると、残る寿命は約50億年と考えられている。このまま地球温暖化が進行すると、あと約10.8億年で酸素濃度が1%になり、地球は生物の棲息できない環境――「死の星」となる。
【致死性ウィルスの発生】
21世紀半ば、致死性のウィルスが世界的に大流行した。東アジア、ヨーロッパ南部、アフリカ西部、北アメリカ東部で同時多発的に発生したこのウィルスは、罹患後2~3日で40℃超の高熱を発症し、3~7日で全身の細胞が破壊され、内臓から出血し、死に至る。発生後、最初の1年で人類の8%が死亡した(致死率最大88%)。その後のワクチン開発と接種により致死率は最大65%まで低下するも、変異種による大流行は繰り返されている。
なお、地球上の総人口数は21世紀初頭に80億人を超えたが、このウィルス発生後は減少の一途を辿り、発生から5年が経過した現在まで、このウィルスによる全世界の累積死者数は12億3701万5226人である(WHOの報告)。
【了】
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