秋茜

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秋茜

 朝顔が絡んだ竹垣の端に つい、ととまった   体の赤い 秋茜  羽の先まで ピンと居住まいを正して  休んでいる  その姿は凛として まるで 君のよう  秋茜は そっと吹いてきた風にのり  また つい、つい、と進んでいく  まっすぐに  後戻りしないで  空が高くなった 夏の夕暮れに 
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