始まり

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始まり

西暦20XX年 日本は、データ先進国にまで進化した。現在では腕時計型の機械でマイウォッチだ。「お金の管理」「身分証」「買い物」「勉強」「移動」「通話」「仕事」何でもできる。何不自由のない世界だ。 俺は「佐藤隆」(さとうたかし)この世界に暮らす22歳のフリーター。隆は暮らしに困ったことがない。この暮らしが当たり前だと思っている。しかし、それが当たり前じゃなくなるときが来るとは、この時は思ってもみなかった。 事件が起きた日。隆は家でテレビを見ていたら突然臨時ニュースに切り替わったのだった。地球にとんでもない磁力を持った星が近づいたそうだ。隆は臨時ニュースでやることでもないだろうと思ってテレビを消した。すると隆の母が隆に一言言った 母「何で消すのよ!」 と言っていたが隆はいつものように無視をした。母と隆は仲が悪いわけではない。むしろたまに母のいう面白くないギャグに付き合うほどなのだから仲良しな方だ。隆はいつものように準備をしてバイト先のコンビニに向かった。現在では移動も無人のタクシーの時代だ。このハイテクな腕時計を使えばすぐによびだせる。移動に関してもこの国の全部のデータを活用して最短の時間かつ安全に移動することが可能なのだ。バイト先に着いてタクシーから降りると、急に周囲が暗くなり、周りにあるビルは電気が消え、周りの車も動かなくなっていた。たくさんの人が叫びだした。しかし悲劇はそれだけでは終わらなかった。いつものように腕時計を使おうとしたら使えなくなっていた。 隆「フリーズなのか」 しかし周囲の人が騒いでるのが聞こえた。 周囲の人A「腕時計使えなくなってるぞ」 周囲の人B「俺もだ」 周囲の人C「どうなってるんだ。」 辺りを見渡すと皆混乱していた。 この国はこの日から破滅に向かっていったのだった。 数分後に電気は戻り車も動き出した。 隆「なんなんだよ全く」 しかしマイウォッチが機能しなかったのだった。 隆はマイウォッチをタイムカードにスキャンをさせたのだが、全く機能せず 隆「くそやろう」店長にも電話したいのだがこの腕時計が機能しないので電話をしたいのだができないのであった。 すると男性のお客さんが入って商品を買おうとしてレジに腕時計をスキャンしようとするとレジからエラー反応が出た。 男性客「なんだよおかしいな。店員なんとかしろよ。」 隆「少々お待ちくださいませ。」 隆「…すみませんお客様こちらのレジは壊れてないようです。失礼ですがお客様のマイウォッチがなんらかの状態で作動してないかと…」 男性客「そんなことありえないだろ。さっきまで使えてたのに」 隆「試しに私のマイウォッチでやってみますね。」 隆はレジのシステムエラーだと思って、面倒くさい客だなと思いながら渋々マイウォッチをレジに近づけた。 隆「あれ…」 レジからエラー反応の音がコンビニの中に響き渡った。 隆「いやいやそんなはずがあるわけない。」 男性客「もういい。こんなコンビニ2度と来るか」 男性客は激怒してコンビニから出て行った。
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