シュカシュカを救え!

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シエリはノーナの所に赴いた。 「ノーナちゃん、でしょ?」 「はい…」 体育座りをしていたノーナはボソリと答えた。 「わかってるでしょ?シュカシュカちゃんが貴女を助けて代わりにいじめられている事は」 「だからどうしたってんです?」 ノーナは無愛想になる。 「ごめん、言い方が悪かったね…助けに行きましょう、このままじゃシュカシュカちゃんは死んじゃうよ」 「でもそれはシュカシュカ姉様が望んだこと…私には関係な「大ありだよ!!」 シエリが声を荒げる。 「ノーナちゃんはこのままで良いの!?シュカシュカちゃんを助けなかったら貴女の味方は誰もいなくなる!後悔する事になるよ!!」 『落ち着いてシエリ!』 フットが宥める。 「助けに行きましょう、シュカシュカちゃんは今も苦しんでいるわ」 「わかりました…」 ノーナはおずおずと立ち上がる。 『やるやんシエリも』 『シエリはやる時はやってくれる子なんです、なんたって俺のいとこですからね!』 『調子に乗るな!』 調子に乗るフットにチイチイが突っ込む。 そんな時シエリの携帯に電話がかかってきた。 「もしもしサリーナ?」 サリーナからだった。 『まだ仕事終わらないの?私いい加減待ちくたびれてんだけど?』 「ごめんね急用が出来ちゃって『そうそう星降るばにらスターブロッサムって知ってる?』 「ん?何それ?」 『そこのメイド長をやってるって言うカヤさんて人を知ったんだけどさ、シエリと同じ発達障害なのにすごい人なんだよ!』 サリーナは興奮気味に話す。 「*カジサックさんの方が凄いよ!」 『シエリって本当にカジサックの事が好きなのねー』 「カジサックさんは世界一だもん!」 二人は本来の目的を忘れそうになる程話し込む。 *カジサック… 日本のお笑いタレント、YouTuber、声優。お笑いコンビ・キングコングのボケ担当。相方は西野亮廣。吉本興業所属(Wikipediaより) シエリはカジサックの大ファンだった。 「すみません、早くしてくれます?」 ノーナが隣から不機嫌になりながら諌めてきた。
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