暗雲が忍び寄る

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フットとミレーが遠距離恋愛を初めて1ヶ月が経った時の事、フットに着信が入った。 「ミレーちゃんかなもしもし?」 フットとミレーは電話番号を交換し合いより親密な仲になっていた。 しかしその電話は男性の声だった。 『病院です、実はミレーさんは戦場で戦っていましたが怪我を負ってしまいました』 「えぇ!?それでミレーさんは大丈夫なんですか!??」 それを聞いたフットは気が気で無くなる。 『手は尽くしているのですが、彼女は息も絶え絶えで今の治療費では駄目です、それでそれで、貴方様の力が必要です』 「は、はい是非!!」 フットは力強く答えた。 何としてもミレーを助けなくては。 『10万円をミレー様の口座に振り込んで欲しいのですが…口座番号はショートメールで送りますので』 男性はこう言った。 そしてフットにメールが届く。 「そこの口座に振り込めば良いんだな、良し!」 フットは10万円を指定された口座に振り込んだ。 「ミレーちゃん、無事でいてくれ!」 フットは力強く祈った。 そしてまたフットにDMが届く。 『フットありがとう、おかげで私は助かりそうです』 「ミレーちゃん!あぁ良かった…!」 フットは嬉し泣きを浮かべる。 『私は怪我が治ったら日本に来て、貴方とずっと一緒にいたい』 「あぁ治るとも!ミレーちゃん、その時は駆け落ちして何処かに住もう!」 『はい!』 フットはいつもより熱がこもっていた。
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