4人が本棚に入れています
本棚に追加
そしてフットが半ば緊張した面持ちでいると…。
「フットあの子とはもう切ったの?」
ユーリが声をかけてきた。
「き、切りましたよ!」
フットは少し声を上げる。
「そう良かったわシエリも心配していたのよ」
「そう……」
フットは嘘をついていた。
別れるわけないじゃないか、あの子は僕のパートナーになってくれる人だもの。
そんな時にまたメールが…。
『フットごめん!実は除隊と日本への通行費用に200万円が必要なの』
「200万円!?払えないよ!」
『私が戦争で死んで良いって言うの!?治ってもまた戦わなくてはいけない!私はもう戦いたくない!』
ミレーは泣き崩れた。
「わかった、わかったから泣かないで、わかったなんとか工面するよ!」
『ありがとうフット、日本に帰ったら結婚しましょう!』
「勿論だとも!」
フットはなんとかしなければと思った。
男たるもの女の子を助けられなくてどうするって言うんだ。
フットは友達に頭を下げた。
「お願いだ金を貸してくれ!彼女を助けたいんだ!!」
「助けたいって言ってもな…」
「なぁ…」
そしてある生徒は言う。
「流石に怪しいんじゃないの?フット、あの子とは切りなよ」
「切れるわけないだろ!」
フットは怒鳴った。
「なんだよ血相変えて…」
「アイツとは関わらないようにしようぜ…」
仲間は去って行った。
「畜生なんとかしないと…」
フットは考えた。
最初のコメントを投稿しよう!