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あっそうだ、アイツなら!
フットはいい事を思いついた。
いるじゃないか簡単に貸してくれそうな人が。
フットは駆けた。
「え?人を助ける?」
「そうなんだ、だからお金を貸してくれないか?」
フットは頼み込んだ。その相手はシエリだ。
シエリは発達障害であるが故に人を疑う事を知らない。
だからこっちが困ったり頼ってきたりしたら断れないだろうと踏んだのだ。
「でもお金を貸しちゃいけないって言われてるし…」
シエリはバイトで働いているからそれなりにお金は持っている。
しかしユーリやサリーナからは口を酸っぱくする程お金を貸してはいけないと言われてきた。
「この通りだ!後で返すからさ…!」
フットは土下座してまで頼み込む。
「でも…」
「人の命がかかっているんだ!助ける為だと思って!」
フットはもっと必死に頼み込んだ。
「後で返してくれるなら…」
シエリは財布から札束を取り出そうとした。
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