フットの初恋

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シエリは部屋を掃除していた。 「んあれ?フットスマホ忘れちゃってるじゃない、本当に抜けているんだから!」 シエリはフットのスマホを拾い届けようとした。 するとピロロンと音がする。 「あれれ着信音だわ、だれミレーって人…」 気になったシエリは覗く。 『なんで返信くれないんですか?私が何か怒らせるような事を言いましたか?』と。 スワイプするとミレーから届いた返信は5通程ある。 「大変早くフットに届けてあげなくちゃ!」 シエリは急いでフットにスマホを届けに走った。 自転車を漕ぐシエリ。 「よぉどうしたんだシエリ?」 走るとりおりおが声をかけてきた。横にはチイチイ弟がいる。 「フットにスマホを届けるところなの!ところでチイチイ弟は何をしているんですか?」 「あんさんには関係ないやろ!それよりフットにスマホ届けなあかんのんちゃうん?」 チイチイ弟は反発する。 「こんなだから女の子にモテないんですチイチイ弟」 「なんやとー!」 シエリとチイチイ弟が睨み合う。 そう二人は犬猿の仲。 「まあまあ、とにかく気をつけてな!」 「ありがとうりおりお君」 と言ってシエリは自転車を走らせた。 「あいつは一言余計やねん!」 「チイチイ弟お前は少し短気すぎだ」 腹を立てるチイチイ弟をりおりおは嗜めた。
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