シュカシュカを救え!

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ノーナはハエに抵抗するチイチイに言う。 「私もシュカシュカ姉様が亡くなるのは不本意、このような現状を変える方法はひとつあります」 「どうすれば良いの!?」 フットが聞く。 「テレパシーを使うのです。貴方がたの仲間に」 「それよりハエを退かせ!目の前が見えんし音も鬱陶しいし息も出来へんわ!!」 チイチイがもがきながら訴える。 「すみません、お戻りなさい!」 ノーナはハエ達を自分の背に納める。 そしてチイチイはハエから解放された。 「せやけどどうしたら良いんや?シュカシュカ達は今別の時間軸におって繋がらんのとちゃうん?」 チイチイが聞く。 「大丈夫です私が異能で別時間軸(むこう)接続(コネクト)致しますので」 ノーナは頭から触覚を生やし接続を試みた。 「これでテレパシーが使えるはずです、さあ!」 ノーナは言った。 「テレパシーってどうしたら良いの!?」 フットが声を上げる。 『人間はどこまで無能なのだ!』 モンスター達は呆れ果てる。 「とにかく念じるんやフット!ウチらでシュカシュカを助けるで!!」 チイチイは熱くぶつける。 そしてチイチイとフットは意識を別時間軸(向こう)に繋げた。 移動した先には当時の頃のノーナがいた。 「シュカシュカ姉様が私の身代わりに…これで私はいじめられなくて済む…」 ノーナは安堵していた。 『なんて奴や!!』 『おぞましいですね、蟲族の連中ってみんなああなのでしょうか?』 『とにかく説得するで!未来のノーナはんは助けたいって言ってたんや!』 『そうですね!』 チイチイ達はノーナに説得を試みる。 『ノーナちゃん、ノーナちゃん!』 「誰…?私を呼ぶのは…」 突如の声にノーナはキョロキョロする。
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