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シエリはサリーナとは別の部屋を担当している。
「終わったらサリーナとゲームする約束してるのに中々終わらないよぅ!」
シエリは苦戦している。
『ホンマに大丈夫なんか?』
『多分、なんだかんだでいざと言う時はやってくれると思います。シエリ、聞こえるかい?僕だよ』フットはシエリに話しかけた。
「フット!?」
『そうフットだ、今は魂だけの状態で話しかけてるから直接は助けられないけど…』
「うん充分だよ!フットと話せるだけで嬉しい!」
シエリは嬉しさに涙を浮かべた。
『でもそんな悠長に話している場合じゃない、シュカシュカちゃんを助けて欲しいんだ』
「シュカシュカちゃんがどうしたの?」
シエリは真顔で聞く。
『ノーナって子を助けたばっかりにシュカシュカちゃんが身代わりになって理不尽ないじめを受けている、このままじゃシュカシュカちゃんは自殺してしまうんだ!』
「そんな…!」
シエリは強いショックを受ける。
『だからだから、未来を変える為にシュカシュカちゃんを救って欲しい!』
「わかった!サリーナに相談するね!」
『サリーナは聞く耳持ってくれなかったんだ、だから君にしか頼めない』
フットが言う。
「じゃあ私一人でもシュカシュカちゃんを助けに行く!」
『ちょっと待ち、直接助けに行く気か?』
チイチイは思った。
シエリの事だから後先の事は考えずシュカシュカを助けに行くのだろうと。
シエリは発達障害だ。
どうすれば良いかとか、要領良くする事には疎い。
この場合特に注意が必要だとチイチイは思った。
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