DAY1 犬飼くん、告る!

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DAY1 犬飼くん、告る!

「オレと、つ、つ、つ、つ、つ、付き合って下さいっっっ!!!」 犬飼くんが、「つ」を連発して、叫ぶようにあたしに告った。 犬飼くんは、身長185センチで、バスケ部のエース。 甘いイケメンで、女子にモテまくる。 しかし、その性格が、あまりに素直すぎるため、彼女がいなかった。 例えば、バスケ部のマネージャーに告られて、 「えっ?! うそ?! マジで?! えっ?! マジで?! うそ?! ほんと?! マジで?! ええっ?! うそ?! オレと?! マジで?!……」 ……と延々と続き、全く話が前に進まなかったらしい。 マネージャーは、呆れて、その場で犬飼くんと付き合うのを諦めた。 その犬飼くんから、何と、あたしは告られている。 あたしは、犬飼くんと同じクラスの、極目立たない女子生徒。 犬飼くんが、何故に、あたしに告って来たのか、全くの謎である。 しかし、あたしは、この犬飼くんの大型犬のような無邪気な素直さが好きだった。 これから、「犬系彼氏」の犬飼くんとの、ほのぼのした日々を綴っていこうと思う。
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