第1章 プロローグ

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第1章 プロローグ

今年も神無月になりました。  全国の神様方が、各神社を留守にして出雲の国に集合しています。 出雲の国だけが神在月です。  まずは年に一度の前夜祭の大宴会も終り、今日は神様一同が集合しての大会議。  一部神社の留守居役である神様や伊勢神宮の神様は、来られないようです。  但し、1名の神様だけは、拒否され毎年のごとく呼ばれていません。  その神様は、有名な貧乏神なのです。 貧乏神。  その昔から長者様や大金持ちも貧乏神が訪れると家は傾き、破産して一家離散。  大飢饉、戦もあの神の影が纏わり付いている様です。 神社であっても同じこと。  参拝者は来なくなり、屋根や柱は朽ちてやがて廃墟と化してしまいます。
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