第2章 貧乏神対策

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「では貧乏神を無限地獄に封じ込む。良い考えだろう。」 「それは良い策と思いますが、地獄の財政は大きく傾き、閻魔大王が私達日本の神々に泣きついて来るでしょう。」 「地獄にも多くの鬼ども、獄卒がいるのではないか。」 「いや。あの貧乏神は、「火の車」という秘術を持っている。地獄の財政も忽ち火の車になるはずじゃ。」 「地獄が財政危機で崩壊したならば、閻魔大王が困るどころか地獄から亡者が湧きだして来るぞ。」 「貧乏神を我が国土から追い出すのはどうでしょう。」 「だがあの貧乏神は簡単には、この国から出て行くとは思えない。」 「どこにでもふらふらと行ってしまうのじゃ。」 「それに他国の神様も迷惑するだろう。」 「うむ。打つ手なしか。」
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