第3章 策略

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第3章 策略

そこへある神様が提案します。 「他国に追放しても他国の神様方も迷惑でしょう。ですから地球から追放するのです。宇宙に追放すれば、帰ることは出来ません。」 「地球から追放するのか、それは良い考えだが、どうすれば良いのかな。」 「まずは貧乏神を騙して、ここに呼びだすのです。そして力自慢の神様で、神力で強化したしめ縄でくくり上げて、宇宙ロケットに括り付けて宇宙に打ち上げるのです。」 「それは良い考えだ。して誰が貧乏神を呼びだすのか。」 「その大役は、八咫烏殿にお願いするのです。貧乏神を神々の宴会に招待すると言えば、あの欲深くて貧乏臭い神の事、騙されたとも知らず喜んで来ることでしょう。」 「しかし、神の我々が神を騙すのは、いささか心苦しいのじゃが。」 「何を今さら言うのです。嘘も方便です。日本を守るためです。国民有っての神様。日本の神様が国民の為に敢えて汚名を被るのです。毎回、この大会議に貧乏神対策の議題を出さなくて良くなるのですよ。」
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