第5章 宇宙へ追放

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第5章 宇宙へ追放

 貧乏神は、神も仏も無いのかと悔やみますが、もう手遅れです。  酒と美食と美女神に目が眩んだのが、運の尽きです。 「力自慢の神々方。八咫烏殿に掴まって種子島宇宙センターに飛んで行きましょう。八咫烏殿。宜しくお願いします。」  そう言って力自慢の神々と八咫烏は、神力で強化したしめ縄で、グルグル巻きにした貧乏神を種子島宇宙センターに運びました。  思い立ったが吉日と言いますが、今日は種子島宇宙センターから宇宙ロケットが発射される日です。  神様方は、しめ縄でぐるぐる巻きにした貧乏神を宇宙ロケットに括り付けました。  しかしその神々の姿は、地上にいる人間やコントロールセンターにいる職員には見えません。  計器にも全く異常はないからです。  待ちに待った宇宙ロケット発射の時が来ました。 「5,4,3、2、1、イグニッション。発射。」  貧乏神を乗せた宇宙ロケットは、順調に宇宙に向けて飛行しています。
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