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「それを実行した時、たぶんあんたは多かれ少なかれケガをする。私がうまく受け止めてやれはしないからね。知ってると思うけれど、プロレスラーは普通の生命保険には入れない」
プロレスに関わらず、格闘技をやる人間は一般の人が加入する生命保険には入れないのだ。
「それでも、やりたいわ。今の危険路線がお姉ちゃんの事故のせいというのが許せない」
「分かった。今の話を表面だけなぞって、社長に遺恨清算マッチをやりたがっていると伝えてくるよ。多分OKされるはずだ」
明はため息を一つつき、再び社長室に向かった。
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