399人が本棚に入れています
本棚に追加
「……あなたのナカに、挿りたいんだ」
そう言ったヴィクトルが、自身の下肢をカーティアの太ももに押し付けてくる。
そこは先ほどよりもずっと熱を持っているようにも、感じられてしまう。
「優しくする。ひどくはしない。……だから、どうか」
まるで縋るように、ヴィクトルがそう告げる。それが、カーティアの心を乱す。
彼は、カーティアを苦しめるためにここに来たはずなのに。なのに、彼の言動を聞いていると――。
(私のこと、愛しているみたい……)
ぎゅっと身体を抱きしめられると、そう思ってしまう。それに、彼の荒々しい呼吸。
自分は娼婦になった。許可もなく、抱けばいいというのに……。
「……ヴィクトル、さま」
「……あぁ」
静かに名前を呼べば、彼が返事をくれた。……ぎゅっと、カーティアが手を握る。
「どうぞ……」
目を瞑って、羞恥心に耐えながらそう言う。
その言葉の意味はどうやら彼にもしっかりと伝わったらしく、彼が衣服を脱ぎ始める。
上着やシャツを脱いだかと思えば、スラックスと下穿きもあっさりと脱ぎ捨てた。
瞬間、カーティアの眼下にソレが晒される。
(あんなにも、大きなものなの……?)
思わず、頬が引きつった。スラックス越しの質感からして、大きいであろうことは予感していた。でも――。
(予想よりも、ずっと、大きい……)
そう思うと、カーティアの身体に無意識のうちに力が入ってしまった。
最初のコメントを投稿しよう!