ハジメテの客

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「……あなたのナカに、挿りたいんだ」  そう言ったヴィクトルが、自身の下肢をカーティアの太ももに押し付けてくる。  そこは先ほどよりもずっと熱を持っているようにも、感じられてしまう。 「優しくする。ひどくはしない。……だから、どうか」  まるで縋るように、ヴィクトルがそう告げる。それが、カーティアの心を乱す。  彼は、カーティアを苦しめるためにここに来たはずなのに。なのに、彼の言動を聞いていると――。 (私のこと、愛しているみたい……)  ぎゅっと身体を抱きしめられると、そう思ってしまう。それに、彼の荒々しい呼吸。  自分は娼婦になった。許可もなく、抱けばいいというのに……。 「……ヴィクトル、さま」 「……あぁ」  静かに名前を呼べば、彼が返事をくれた。……ぎゅっと、カーティアが手を握る。 「どうぞ……」  目を瞑って、羞恥心に耐えながらそう言う。  その言葉の意味はどうやら彼にもしっかりと伝わったらしく、彼が衣服を脱ぎ始める。  上着やシャツを脱いだかと思えば、スラックスと下穿きもあっさりと脱ぎ捨てた。  瞬間、カーティアの眼下にソレが晒される。 (あんなにも、大きなものなの……?)  思わず、頬が引きつった。スラックス越しの質感からして、大きいであろうことは予感していた。でも――。 (予想よりも、ずっと、大きい……)  そう思うと、カーティアの身体に無意識のうちに力が入ってしまった。
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