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「全部、挿ったからな。……よく、頑張った」
まるで壊れ物を扱うかのように、優しく頭を撫でられた。驚いてうっすらと目を開くと、ヴィクトルは何処となく慈愛に満ちたような表情をしていて。……到底、カーティアを苦しめるために抱いているわけではなさそうだと、思ってしまう。
「ひっぐ」
「あぁ、痛かったな。……もう、大丈夫だ」
何度も何度も頭を撫でられて、徐々にカーティアの涙が引いていく。さらには、下腹部を襲う痛みも小さなものへとなり、呼吸も落ち着き始めた。
「……ヴィクトル、さま」
彼の目を見て、彼の名前を呼ぶ。ヴィクトルは、少し嬉しそうにはにかんでいた。その姿が、大層……色っぽい。
「ずっと、こうしたかったんだ。叶わないと、思っていたのに」
「……え」
ヴィクトルがなにかを呟いたのがわかった。だけど、その内容はいまいちよくわからなくて。目を丸くするカーティアに、ヴィクトルは微笑みかけてくれた。
「……痛みは、大丈夫か?」
「え……え、えぇ」
もう、下腹部を襲う痛みはなくなっている。そのため、カーティアがこくんと首を縦に振る。
そうすれば、ヴィクトルが困ったような表情を浮かべたのがわかった。
「すまないが、動きたい。……あなたのナカが良すぎて、もどかしいんだ」
「……ぁ、は、い」
自然と、許可を出してしまった。
その言葉を聞いたためか、ヴィクトルが腰を引く。肉棒がずるりとカーティアの蜜壺から出ていこうとして――今度は、勢いよく最奥を穿かれた。
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