1.前世の記憶を思い出したのは、断罪の最中でした

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 だって、断罪されたということは。この後は――。 (どう、なるんだっけ)  大体、死罪になるか、国外追放になるか。貴族の身分ははく奪されるはずだ。  唇がわなわなと震える。それでも、涙は零さないでいよう。その一心で、耐えた。 「カーティア。今後、キミは貴族の身分をはく奪したうえで、未来の王太子妃を虐げた罪で娼館行きを命ずる」  ……今、なんだか聞き捨てならない言葉が聞こえたような。  頭の中でそう思って、カーティアは顔を上げた。……オルフィーオは、これでもかというほどに真剣な面持ちをしていた。 「……あの、いま、なんと……?」  震える声で、オルフィーオにそう問いかける。すると、彼は鼻を鳴らす。  その姿は、いかにもな傲慢な男だ。 「何度でも言ってやる。キミは、今後、娼館で働くんだ」  律儀にも言葉を何度か区切って、カーティアにそう告げるオルフィーオ。  彼の言葉を聞いたカーティアは……頭の中を真っ白にすることしか、出来なかった。
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