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父の一憲からだった。
【神楽君の連絡先だ。事情を伝えておいたから寿々花からコンタクトしてみてくれ】
さっそくメッセージを寿々花から送ってみた。
【神楽です】というメッセージがすぐに着信。
【陸将補から伺いました。まかせてください。芹菜さんもはりきって承知してくれましたよ。では打ち合わせをしたいのですが――
うほうほ教官🦍より】
「うほうほって……」
思わず笑みがこぼれた。楽しい教官さんで、拓人もすっかりなついていたことを思い出す。その時も『うほうほ』とゴリラのようなドラミングをして拓人を笑わせていた。
打ち合わせの結果。父の日当日に、小柳・神楽家に拓人とふたりだけでケーキ作りでお邪魔することになった。
あとは、そのおでかけを『父親ふたり』に知られないようにするため、寿々花は父と母にも協力してもらうことになった。
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