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「それでは、お気をつけて。よっ君、お姉さんから離れるなよ」
「ありがとうございました」
手を振る彼が颯爽と走り去っていく。リズミカルに走る彼の背中を寿々花は見送る。
おじさん。かな? 寿々花は首を傾げた。でも、かっこいい人だったと寿々花は思ってしまった。
赤いリードの壊れた金具を見つめて、寿々花はため息を吐く。報告したら母に怒られる? でもよっ君が無事でよかったとほっと胸をなで下ろして帰宅した。
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