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その後結婚相談所から、ある女性のプロフィールが送られてきた。
その女性というのは『琴音(ことね)』さんという名前の優しそうな雰囲気の女性で、僕はこの女性のことがとても気になってお見合いを申し込んだ。
すると結婚相談所から連絡があって、琴音さんとお見合いすることになった。
お見合い当日僕はとても緊張していたけれど、琴音さんと会って話を始めると、なぜかわからないけれど話がとても楽しくて、琴音さんとまた会いたいという気持ちが強くなった。
琴音さんの年齢は僕より1歳年下で、旅行会社に勤めているとのことだった。
僕は旅行が好きで、琴音さんも旅行が好きで旅行会社に就職したという話だった。
お見合いの時間は1時間と決まっていて、その時間は旅行の話で盛り上がって時間があっという間に過ぎてしまった。
お見合い相手の女性と交際を開始するかどうかは、お見合いが終わった後に結婚相談所のスタッフに用紙に書いて渡すけれど、僕は交際を開始したいと書いてスタッフに提出した。
自宅に帰って落ち着いて考えると僕は琴音さんから交際を断られるかもしれないと思って、あまり大きな期待をせずに待つことにした。
そしてお見合いの日から2日後に、結婚相談所から電話連絡があって、琴音さんからも交際を開始したいという希望があったことを伝えられた。
結婚相談所から正式に琴音さんの電話とメールの連絡先を教えてもらい、僕は琴音さんに電話をかけて週末に会う約束をした。
僕は思わぬ展開に、喜びを隠せなかった。
今回は白髪の老紳士の薬に頼ることなく自分で道を切り開くことができたということが自信につながった。
僕は琴音さんとは飾ることなく自分らしく振舞えば、きっと楽しい時間を過ごすことができると感じていた。
これからも僕は老紳士に言われたように、自分を信じてまっすぐに自分自身に向き合って生きていこうと心に誓った。
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