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  私はある子爵家の娘として生まれた。  年齢は現在で、20歳となっている。元は両親と姉が3人いて私との5人家族だ。まあ、長姉は既に嫁いでいていないが。2番目の姉も来年には嫁ぐ。最後は私の番になっていた。けど、生憎私には婚約者がいない。どうしたものやらと悩む日々を送っていた。  今日も、父が私に縁談を勧めてくる。ちょっとウンザリとはしていた。何でかというと、18歳を過ぎてからはいつもこんな感じだからだ。仕方ないから、釣書に目は通すが。あまり、やる気は湧かなかった。 「……サラ、もうお前も20歳だぞ。婚期を逃しかけているんだから、もっとお見合いもしなさい」 「父上、わかってはいるのですけど。前にお見合いをした相手は私より、30歳も上の方だったではないですか」 「それはすまなかったとは思っている、だがな。もう、長女のケレンが嫁ぎ、次女のコリーナも来年には嫁ぐ予定だ。売れ残ったのはサラだけだぞ」  なかなか、痛い所を突いてくる。私はぐうの音も出ない。サロンのソファーから立ち上がり、この場から逃げる事にした。 「……あ、そういえば。母上から昼食の準備の手伝いを頼まれていたのでした。失礼します」 「サラ、まだ話は終わっていないぞ!」 「それでは!」  私は強引に、サロンを出た。父が呼び止める声がしたが。聞こえない振りをしたのだった。  本当に、キッチンに行って母や2番目の姉と昼食の準備をする。母が黒パンを薄く切り分けたり、サラダを担当した。姉はスープを、私は今朝方に採れた卵でプレーンオムレツを作った。貴族が食べるには質素な内容だが、我が家ではこれが普通だ。 「……それにしても、サラ。また、旦那様と喧嘩をしたの?」 「何でわかるんですか」 「何でって、サロンから声が聞こえたからよ。だからだけど」  母はふうとため息をついた。私は最後の自分のオムレツを焼きながら、同じようにため息をつく。フライパンの持ち手を左手で持ちながら、右手でトントンと軽く叩いた。上手く、楕円形にできたらお皿に載せる。黄金色に焼き上がったオムレツはホカホカと湯気を立てた。 「仕方ないわね、サラ。この際だからケレンを頼りましょうか。あの子は伯爵家にお嫁に行ったから、良い縁を期待できるわ」 「はあ、ケレン姉上にですか。そこまでしなくてもとは思いますけど」 「いいしゃないの、ね。コリーナ」 「まあ、そうですね。サラはどうしたいの?」 「……私は、高望みはしません。ただ、男性に異性としての意識を持てないだけで」  私が言うと、姉は苦笑いした。 「サラ、焦る事はないわ。何だったら、私の友人のツテを頼ってみたら?」 「コリーナ姉上のですか、確か。セレイア様でしたか?」 「そうよ、彼女だったら。公爵家の令嬢だから、あなたにも合う男性を紹介してもらえると思うの」  私は公爵家と聞いて萎縮してしまう。姉は、スープを混ぜる手は止めないままで言った。 「……いっその事、サラも恋人を作ってしまえばいいの。本気で好きになれるようなね」 「はあ」 「今のままでいいの?」 「良くはないですけど」 「なら、決まりね。セレイア様には手紙を出しておくわ。妹が結婚相手を探しているって」  姉はにこやかに笑いながら、コンロに取り付けてある火の魔石の魔力を消した。いわゆる魔道具だが。私も同じようにする。 「……わかりました、セレイア様に頼りましょう」 「ええ、その意気よ。さ、お皿を出してきて」 「はい」  私は頷いて、食器棚に行く。お皿などを出すのだった。  あれから、1週間が経った。私は姉のコリーナと一緒にセレイア様ことセレイア・ロワール公爵令嬢の住むお屋敷を訪れている。ちなみに、私達が住むタイラー王国の王都にロワール公爵家のお屋敷はあった。 「……ようこそ、いらっしゃいました。コリーナ、久しぶりね」 「ええ、セレ様。久しぶりだわ」 「お手紙は読みましたわ、何でも。妹君に結婚相手を紹介してほしいとか」 「そうなの、どなたか良い方はいらっしゃらないかしら?」 「そうねえ、エントランスで立ち話も何だし。応接間に行きましょう」  私と姉は頷いた。セレイア様に続いて、応接間に移動する。  応接間に入ると、素早くメイドが紅茶やお菓子を用意した。私達はソファーに少し離れた状態で座る。セレイア様は向かい側の1人掛けのソファーに腰掛けた。用意が終わるとメイドは出ていく。 「では、お話の続きをしましょうか。確か、妹君に結婚相手を紹介してほしいのよね。そうね、なら。わたくしのいとこはどうかしら?」 「いとこですか、どなたか訊いても?」 「……具体的に言うと、ロワール公爵家の分家筋であるマーロン伯爵家には2人の子息がいるの。そのうち、次男坊のソレイユ君がまだ独身でしてね」 「……ソレイユ様ですか、年齢は確か。サラと同い年だったかしらね」 「ええ、ソレイユ君は今年で20歳になるわ。生憎、婚約者もいないから。父君が気を揉んでおられるの」  そう言って、セレイア様は苦笑いする。確か、彼女も3年前に結婚をなさっていたはずだ。姉のコリーナと同い年ではあるのだが。ちなみに、2人は今年で22歳にはなる。セレイア様は1人娘だから、婚約者の方が婿入りなさったとか聞いたか。 「……確か、サラさんでしたね?」 「はい」 「あなたさえ良ければ、ソレイユ君とお見合いをしてみませんか?」 「そうですね、わざわざすみません」 「いいの、気にしないでくださいな。ソレイユ君は顔は普通だけど、性格は凄く温厚な子よ。だから、わたくしも幸せになってもらいたいの」  セレイア様はそう言って、優しく笑った。本当にソレイユ様といういとこさんを大事に思っているらしい。私は微笑ましくなったのだった。  結局、ソレイユ様とのお見合いは決定事項になった。セレイア様と姉は結託して、いかに私を着飾らせるかについて話を始める。私は参加せずにメイドが淹れてくれていた紅茶を飲み、お菓子を食べる事に精を出した。 (……うん、やっぱり流石に公爵家。お茶もお菓子も高級品だわ。美味しい!)  頬が落ちそうだと思いながらも、お菓子を摘み続けた。そうする間に紅茶が無くなり、お菓子の半分を食べ終わる。姉とセレイア様の作戦会議も終わったらしい。2人はグッと固く手を握り合う。 「やはり、持つべきものは友ね。ありがとうございます、セレ様」 「お礼は良くってよ、コリーナ。けど、いい加減にわたくしの事は呼び捨てになさいな」 「そんな訳にはいきません、あなたは仮にも公爵夫人なんですから。しがない子爵家の私が呼び捨てだなんて許されませんよ!」 「それは一向に構わないのだけど」 「んもう、わかりました。セレ、これでいいかしら?」 「いいわ、コリン!」  何か、2人で意気投合しだす。私はそれを傍らで眺めた。その後、セレイア様と姉に引っ張って行かれるまではお菓子を摘み続けたのだった。  翌日、セレイア様のお古のドレスを着せてもらう。シンプルな銀製のペンダントに私の瞳の色に合わせたサファイアのバレッタを合わせた。ちなみに、ドレスは淡い藍色の七分袖タイプでエーラインのシンプルな物だ。襟元はタートルネックでレースが控えめについている。なかなかに上品な感じで私には勿体ないなと思う。 「うん、似合っていますよ。やはり、コリンの見立ては正しかったわね!」 「褒めてもらえて嬉しいわ、セレ」 「さ、自信を持って行ってらっしゃい。サラさんなら大丈夫よ!」  そう言って、セレイア様と姉は私を部屋から送り出す。深呼吸をしながら、応接間に急いだ。  実は今日のお見合いは、セレイア様のお屋敷であるロワール公爵邸で行われる。その方が都合が良いとセレイア様や姉、公爵夫妻もおっしゃっていた。そう、セレイア様のご両親のロワール公爵夫妻にも会ったのだ。公爵閣下は穏やかそうなナイスミドルな男性だし、夫人は凄く美人さんで明るい女性だった。お2人共にお見合いを応援すらしてくださった。嬉しくなりながら、私は応接間にたどり着く。ちなみに、執事が案内はしてくれたが。  執事はドアをノックする。中から男性らしき低い声で返答があった。ドアが開けられて、私は入った。  応接間には眩い黄金の髪に濃い紫色の瞳のものすごく眉目秀麗な男性が1人掛けのソファーに座っていた。え、セレイア様は外見が普通とか言ってなかったか?  なのに、目の前には凄く正統派な美男子がいるんだけど。  ……セレイア様、噓をついたの?!な、何でよ!  頭の中は混乱しきっていた。斯くいう私は美男子が一番苦手で、話をしようものならスタコラサッサと逃げる自信がある。それくらいには苦手なタイプの男性がいた。冷や汗をかきながらも私はカーテシーをする。 「……ああ、あなたは。もしや、コーニス子爵令嬢かな?」 「……はい、初めまして。サラ・コーニスと申します」 「こちらこそ、初めまして。私はソレイユ・マーロンと申します」  男性は私が名乗ると同じように自己紹介をしてくれた。 「今日はあなたとのお見合いだと、公爵閣下から伺っています。よろしくお願いしますね」 「よろしくお願いします」 「では、立ち話も何ですから。座りましょう」  マーロン伯爵令息は見た目以上に紳士的だし、物腰も穏やかそうだ。私はひとまずほっとした。 「……さて、コーニス嬢。お見合いではありますから、何か話をしましょう」 「はあ、そうですね」 「まず、私は年は20歳ですが。コーニス嬢が同い年だとは伺っています」 「聞いておられましたか、そうです」 「私に婚約者がいないのも聞いておられますか?」  私は頷いた。確か、マーロン伯爵令息には今まで婚約者が1人もいなかったとは聞き及んでいる。 「……はい」 「そうですか、私は実は。昔から女性がどうにも苦手でね。だから、縁談を断り続けていました」 「そうだったんですか」  これは何か、ワケアリだな。私はふとそう思った。マーロン伯爵令息は苦笑いの表情を浮かべる。 「ああ、失礼。初対面の方に話す事ではありませんね」 「いえ、私は気にしていませんよ」 「なら、良かった。では、コーニス嬢。私の事は気軽にソレイユと呼んでください。私もサラと呼ばせてもらいます」 「わかりました、ソレイユ様」 「様はいらないですよ」  そう言って、マーロン伯爵令息もといソレイユは笑った。あまりのその笑顔の眩さに目をそむけたくなる。 「……どうかしましたか?」 「何でもないです、あの。これからよろしくお願いしますね。ソレイユ」 「ええ、お願いしますね。サラ」  おもむろにソレイユは、私に手を差し出す。恐る恐る自身からもそうした。ぎゅっと力強く握られる。握手をしたのだった。  あれから、1ヶ月くらいはロワール公爵邸に滞在した。セレイア様や公爵夫妻は「好きなだけいたら、良い」と言ってくれていた。私はその間にソレイユと少しずつではあったが、仲を深めていく。 「サラ、今日は庭園を一緒に散策しようか」 「はい」 「敬語はいらないよ、俺達は同い年なんだし」  そう言って、ソレイユは手を差し出す。私はそっと自身のそれを重ねた。優しく握られて、屋敷を出る。庭園にゆっくりと歩いていく。 「……流石に、ロワール公爵邸の庭園は趣味が良い。サラも思うだろ?」 「思います、特に薔薇が見事ですね」 「ああ、俺はピンクの薔薇に目が惹かれるよ」  歩きながら、ポツポツと語らう。やはり、庭園の一画に植えてある薔薇は見事だ。私は白や黄色の薔薇を気に入っている。けど、ソレイユはピンクの薔薇が好きだと聞いて驚いてしまった。何とも、意外と言うか。 「はあ、男性にしては珍しいわね」 「そう、思うかい?」 「ええ、私は黄色や白の方が好きだわ」  頷きながら言うと、ソレイユはにこやかに笑う。 「君は黄色や白が好きなのか、覚えておくよ」 「……私も覚えておくわ」 「そうしてくれると嬉しいね」  その後も語らいながら、散策を続けたのだった。  1ヶ月はあっという間に過ぎた。私は姉と2人でコーニス子爵領に帰る事になる。ソレイユはセレイア様や公爵夫妻と一緒に見送りに来てくれた。 「……サラ、しばらくは会えなくなるね。必ず、手紙を出すよ」 「ええ、私も出すわ。元気でね」 「ああ、君もね。じゃあ」  ソレイユは名残惜しげな表情になる。ふと、彼は顔を近づけてきた。私の左頬に温かくて柔らかな感触がして、すぐに離れる。 「本当に道中は気をつけてくれ」 「……わ、わかったわ」 「……あらあら、やるわねえ。ソレイユ様も!」 「あ、姉上?!」 「さ、行くわよ。では、ご機嫌よう。ソレイユ様、セレ。公爵閣下、奥様。失礼致します」  姉が言うと、ソレイユにセレイア様、公爵夫妻はにこやかに笑った。 「ああ、元気で」 「わたくしもコリンやサラさんに手紙を書きますね!」 「また、来なさい。我々はいつでも歓迎するよ」 「そうよ、コリーナさん、サラさん。元気でね!」  最初がソレイユ、次がセレイア様、3番目が公爵閣下、最後が夫人といった順になる。姉が先に手を振りながら、馬車に乗り込む。次に私が乗ると扉が閉められた。  馬車が動き出しても、皆は手を振り続けている。4人の他にも家令やメイド長も見送ってくれていた。姉や私も彼らの姿が見えなくなるまで手を振り続けたのだった。  あれから、早いもので半年が過ぎた。ソレイユとは文通を続けている。時候の挨拶に始まり、日々あった事や家族の事などを書いてはやり取りをした。ソレイユは割と筆まめで筆跡も綺麗だ。私はお見合い相手が彼で良かったと現在は思っている。ちなみに、結婚式まではまだ猶予はあった。ソレイユもゆっくりで良いと言ってくれていて、その言葉に甘える形となっていた。式は再来年の秋頃に予定されてはいるが。今はまだ、真夏だからか私はのんびりと構えている。 「サラ、今日もソレイユ様から手紙が届いているわよ」 「あ、コリーナ姉上」 「あなた達が結婚するのは、再来年だったわね。私は今年中に嫁ぐから、支度の手伝いはできないかしらね」  そう言って、姉は苦笑いした。私は手紙を受け取ると、早速ペーパーナイフで封を切る。 <サラへ  元気だろうか?  君と会わなくなって、早くも半年が経ったね。  君が恋しくてならないよ。  ロワール公爵邸にいた頃が懐かしくてならないし。  それはそうと、今は真夏だが。  体調を崩してはいないかい?  心配だよ。  それでは、さようなら。  敬愛するサラへ  ソレイユ・マーロン>  内容はこんな感じだった。私はあまりの熱烈な文章に顔が熱くなるのを止められない。これでは恋文じゃないの。そう思いながらも、返事をどう書こうかと考え始めた。 「あら、照れるだなんて。珍しいわね、サラ」 「……からかわないでください」 「冗談よ、それより。サラ」 「はい」 「私が嫁いでも達者でね、父上や母上とも仲良くやってちょうだいよ」 「わかりました」  頷くと、そぅっと姉は私を抱きしめてきた。意外な事態に私は驚いてしまう。抱きしめられるのは、幼い時以来だ。 「ふふっ、本当に大きくなったわね。小さな頃はよくあなたは泣いていたっけ」 「姉上」 「いいじゃない、今くらいは。元気でね、サラ」  姉は涙声で言った。私も涙を我慢しながら、頷いた。しばらくは抱き合っていたのだった。  こうして、あれからさらに2年が経った。姉は私と別れを惜しんだあの日から半年後に嫁いでいった。今度は私の番だ。現在は結婚式への準備で大忙しの日々を送っている。ソレイユも週に2回くらいは我が家を訪れていた。今日も父と2人で何がしかを話し合っている。 「サラ、ドレスの最終仕上げをするから。来なさい」 「はい」  頷いて、母と一緒に自室に行った。ドレスの採寸などは終わり、後はしつけ糸を外すだけらしい。自室にて実際に試着して、最終仕上げをした。お針子さん達が一生懸命に腕を動かす。しばらくして、お店の店主らしき女性がお針子さん達に合図を出した。 「さ、これで後は式にお召しになるだけです、お疲れ様でした」 「ありがとうございます、マダム・スレア」 「私としては久しぶりに腕が鳴りましたわ、ご贔屓にお願い致します」  ホホとマダム・スレアは笑う。こうして、ウェディングドレスを脱ぎ、普段着に着替える。私はほうとため息をついた。  秋になり、私はソレイユと結婚式を済ませた。こじんまりとした規模だったので、家族や親戚、友人が数名来るくらいだったが。それでも、特に姉達は喜んでくれた。両親も私がやっと結婚できたからか、安堵したような笑顔を浮かべていたのが印象に残っている。  披露宴や初夜も恙無く終わり、私はソレイユと2人での幸せを噛めしめた。  結婚してから、翌年には待望の子供も私は懐妊した。まあ、姉達にも子供が何人か生まれてはいるのだが。ちなみに長姉には4人の息子が生まれていた。2番目の姉にも3人の息子、2人の娘が生まれ、毎日が賑やかだと2人は言っていた。 「……サラ、気分はどうだい?」 「今日は良い方よ」 「それは良かった、サンドイッチを持ってきたから。食べないかい?」 「いただくわ」 「じゃあ、こちらに来て」  私はソレイユの言った通りにソファーから立ち上がる。ちなみに、現在は懐妊してから3ヶ月程だ。悪阻が酷くて寝込む日も多かった。ソレイユは気を使って、よく食べやすい物を持ってきてくれている。 「……うん、美味しいわ」 「良かった、作った甲斐があったよ」 「え、これ。ソレイユが作ったの?」 「そうだよ、君があまりに辛そうにしているから。見ていられなくてね」 「そうだったの、わざわざありがとう」  笑いながら言うと、ソレイユも嬉しそうに笑う。私はゆっくりとサンドイッチを食べる。どれも一口大に切ってあるし、味もあっさりしていて食べやすい。ソレイユが一生懸命に作ってくれたのだ。頑張って完食した。 「……無理はしなくてもいいよ」 「せっかく、ソレイユが作ってくれたのだもの。残すのは勿体ないわ」 「そうか、また今度も作ってみるよ」  ソレイユはそう言いながら、私の手を握った。じんわりと彼の温もりが伝わってくる。不思議と安心できた。しばらくは静かに手を握り合っていたのだった。  ――The end――  
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