秘密を暴露します

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秘密を暴露します

「あー…つかれた…」 帰宅途中にあるハンバーガーショップで夕食をテイクアウトし、一人暮らしの自宅へと帰り着いた俺は、スーツという名の戦闘服を早々に脱ぎ捨て、ささっとシャワーを浴びて部屋着に袖を通す。 「はぁ…ふわふわ…きもちぃ…」 会社では鬼やら悪魔やらと言われ恐れられている俺だが、実は人には言えない秘密が二つある。 まず一つ目は、このふわふわ。 物心ついた時からモコモコ、ふわふわフェチだった俺の部屋着は全てパステルカラーのモコモコふわふわとした生地でできた可愛らしいデザインのものばかりで、ソファの上にはふわふわのクッション、ベッドの上にはモコモコのぬいぐるみ達が並んでいる。 肌触りの良い部屋着を着て、可愛いぬいぐるみを抱き締めて眠るのが俺の癒しなのだが、このことをもし会社のヤツらに知られでもしたら馬鹿にされること間違い無しな上にナメられかねないので、絶対に知られる訳にはいかない。 素肌に触れるふわふわとした感触にうっとりしながら、買ってきたハンバーガーにかぶりつき、スマホを操作してとあるアプリのとある掲示板を開く。 これが俺の、誰にも言えない二つ目の秘密。
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