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57 最終話
皇紀がそんな風に心新たに友里を想っていた頃からほどなくして、
郷里に暮らす友里は新しい命と出会い俊哉と共に喜びを分かち合っていた。
友里親子は母子共に過ごせる個室に入院していた。
「友里、お疲れ様。
俺たちの……俺の子供をありがとう」
「ううん、私こそ俊哉に大切な命をもらったの。
こちらこそありがとう。
俊哉……」
「ン?」
「堕胎した私の赤ちゃん、生きたまま堕胎したんじゃなかったの。
たまたまだけどあのタイミングで心音が止まって、それで堕胎したんだ。
こんな大事なこと黙っててごめん」
「友里、話してくれてありがとう。良かったよ。
あちらに逝った子が故意に堕胎されたんじゃなくて。
かわいそうだもんな。
それに友里がそんな罪を背負っていかなくて済んで、ほんと良かった」
そういうと俊哉が友里の手を取った。
友里は俊哉の指の先からじわりと暖かいものが流れてくるのを感じた。
俊哉のやさしさが切なく身に染みた。
それと共に、友里は万感の想いで胸がいっぱいになり、喜びと苦しさが
ないまぜになって涙が止まらなかった。
❦――――――― おわり ――――――――❦
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皆様、この度も最後までお付き合いいただき
ありがとうございました☆彡
そしてたくさんのスター、ページスタンプ、ページコメント
いただきまして、ありがとうございました☆彡
『特別な人』― ダーリン❦ダーリン ―
の連載を明日2023.1.11より開始いたします。(am9:00 up)
約127000字にて164話完結予定になりますので
5ヶ月間掲載となりそうです。
引き続き宜しくお願いします( ꈍᴗꈍ)/~~❦--シタラリサ--
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