The purpose of life~愛を探して

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* 「三沢先生、私にどんな御用ですか?」 ランチから戻ると、二宮さんが俺の所に来た。 坂田が話したんだろう。 「あぁ~…坂田先生から聞かれたのですね。」 「はい、相談に乗ってやってくれと。 私でお役に立てるかどうかはわかりませんが、出来る限りのことはやらせていただきます。」 こうなったら仕方がない。 とりあえず、相談してみることにした。 「実は、母に家を買ってやりたいと思ってます。 俺も住める二世帯住宅を。 でも、どんな家が良いのか、どこに住みたいのか、何もわからないんです。 本人に訊ねれば良いのでしょうが、長らく離れていたせいか、何か話しにくく。 それに、母に言ったら、そんな贅沢なものはいらない、と言われそうな気もするんです。」 あまり話したくなかったはずなのに、なぜだかけっこう率直に俺は話していた。 「なるほど。そういうことなら、お役に立てるかもしれません。」 二宮さんの答えに、どこかホッとした想いを感じたことが自分でも不思議だった。 相談にはあまり乗り気じゃなかったはずなのに、どうしたことだろう? そういえば、俺は仕事については自信があるが、プライベートはどうもだめだ。 家のことも、本当は誰かに相談したかったのかもしれない。
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