The purpose of life~愛を探して

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* 「三沢、今夜は空いてるよな?」 「はい、大丈夫です。」 数日後、坂田から食事に誘われた。 いつも急に言い出すのに、今回は昨日から言われていた。 坂田が俺を連れていったのは、センスの良いイタリアンレストランだった。 彼は、どちらかと言えば和食が好きなのに… 坂田はわざわざこの店を予約していたようだ。 俺達は奥の個室に連れていかれた。 「どうしたんですか? 今日はなにかあるんですか?」 「うん…まぁな。」 そんな話をしている時に、ノックが響き、店員が女性を連れて来た。 すらりとした理知的な美人だ。 「遥香さん、お久しぶりです。」 坂田はその女性を知ってるようだった。 「坂田先生、お久しぶりです。」 当然、女性の方も坂田を知っているようだった。 「三沢、こちらは山那遥香さん、俺の知り合いの判事の娘さんなんだ。」 「初めまして。三沢健人です。」 「初めまして。山名遥香です。」 その時に俺はピンと来た。 これは、見合いのようなものなんじゃないか、と。 俺と坂田が並び、山那さんが向かいに座った。 「こいつ、年は48なんですがまだ未婚なんですよ。 おふくろさんは高齢ですが、頭も体もまだ達者です。」 「そうなんですね。 私は今年38で、バツイチです。 子供はおりません。 両親は共に元気です。」 やはり、見合いだ。 それならそうと言ってくれれば良いものを。
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