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前回までの雑なあらすじ
塾帰りのJK渡辺は、ロリ探偵(20↑)澤乃井が殺人を犯している現場を目撃してしまう。
半ば脅される形で渡辺は澤乃井の助手になることを承諾してしまう。
死体遺棄のためドライブの準備中←イマココ
登場人物
・渡辺(17歳)
北高校に通う女子高校生。美人。殺人現場を目撃してしまった可哀想な女の子。
澤乃井の助手。
・澤乃井(24歳)
探偵をしている。犯罪者には裁き(死)を。
身長は低く童顔で貧乳。しかし頭は良いようだ。
渡辺の顔を気にいったという理由のみで渡辺を自身の助手にした。
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「海行くんじゃないんですか、どんどん木が増えてますが。それと登ってる気がするんですが。」
「海なんてひらけたところに死体担ぎ込んだらバレるだろ!まだ23時だったんだよ!」
「海行きたかったのに!」
「阿呆!作者が前回海って書いたの忘れて土に死体埋める話書いたんだよ!!」
「メタい!!!!!」
「まあ実際、海といえばついてくるかと思ったってのもある。」(澤乃井は、渡辺の水着姿を妄想している)
「そんな単純じゃないですけど。」
「そんなこと言ってついてきてるのはどこのどいつだ?」
「む……。」
「ほら!着いたぞ。」
とっても山の中。人の気配はしない。動物はいるかもしれないけど……。
「モタモタしてないで死体をトランクからおろせ。」
「はい……。」
バコン。
「くっさ」
臭くないのか、と横目で澤乃井さんを見ると、鼻を摘んでいる。なんだ、臭いんじゃん。トランク、掃除しなさいよ。
「ほい、そこ持って。うん、そうそう。」
「うわ、血だ、」
「慣れろ。それくらい日常茶飯事だぞヘタレ。」
「なんか、澤乃井さん機嫌悪いですか?」
死体を車の下に置く。
「は?殺人後に機嫌いいとか変態だろ」
「殺人を犯してる時点で常人じゃないと思いますけどね。」
「なんだよ阿呆の癖に!」
べちん!澤乃井さんの頬を叩く。
「阿呆って言っただけだろぉ⁉︎何もビンタするこたないじゃないか!」
「蚊がいたんです!!!ほら!!!」
と、私は潰れて血の出ている蚊を澤乃井さんに見せつけた。
「ギャーーー‼︎そんなに気持ちの悪いもの見せるんじゃない!」
「……虫、嫌いなんですか?」
「バカ!そんな戯けてないでさっさと埋めろ!」
嫌いなんだな。
「いつもここら辺に埋めてるんですか」
「そんな、いっこ死体見つかったら他もゾロゾロ見つかっちゃうだろ。バラバラに埋めてるよ」
「バラバラに…?」
「解体してるわけじゃないぞ。場所がって意味だ。」
「焦ったー」
でも、そんなに殺してるんだ、と思った。今回が初めてなら、埋める場所を分けようがないから。
「はい、これで掘れ。」
シャベルを渡される。
無言で穴を掘り進めていく。
「よし。そろそろ良いかな。埋めるぞ。足の方持ってくれ。」
「……。」
頭痛がする。当たり前だ、死体を見るなんて気分のいい物じゃない……。
「そりゃそうだよな、まあ、死体なんて埋めるの初めてだしな、犯罪だし、まぁ、うん。休んでろ。」
澤乃井さんは淡々と死体に土をかけていく。
土の匂いと少し血の臭いが漂ってくる。
あたまいたいいたいいたい
「うぇ」
「どうした??」
「おぇ、おろ」
吐瀉物の臭いが広がっていく。
「大丈夫か??」
いたい、いたい
罪悪感、血に染まった手、汗ばむ額、
人違いだったらどうする?
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歪む視界。
帰り道
「ほら、海だぞ!」
気付いたら私は車に乗っていて、海沿いの道路を走っていた。
なんだ、私を一人で担ぐなんて力あるじゃん。
……まぁ、今まで殺人も死体遺棄も一人でやってたんだもんな……。
「今日は満月に近いから、明るくて、水面が煌めいて、美しいな。」
「……。」
「まぁ今日のことは水に流しちまえ!海だけに!」
「……波に乗って帰ってきそうですね。」
「ハハ……。」
窓をあけると、生ぬるい潮風が頬を撫ぜていく。
「……。」
「私は犯罪者には死をもって罪を償ってもらっている。これが私なりの正義だ。命を奪った者には、命でオトシマエをつけてもらう。……だから、水に流そうとしても波に乗って帰ってくるっていうのはあながち間違いじゃないのかもしれない。」
ちょっとズレてる気もするけど、なんか……
「裏社会の人みたいですね。」
「ばかいえ!私はホワイトなパンピーだぞ!」
ホワイトではないでしょう、という言葉を飲み込む。
「そうだ、ときに渡辺くん」
「はい、」
「君、下の名前はなんというんだ?」
「え、知ってるんじゃないんですか??」
「は、実は君のことは何も知らなかったんだよ。学校は制服から、学年はリボンから、クラスは胸のバッチから読み取った。苗字はリュックについていたWのイニシャルのついているマスコットから渡辺と予想した。」
「渡井とかかもしれないじゃないですか」
「まぁそこは賭けだ」
「ペテン師!!」
「バカ!探偵だ!」
「……下の名前、トキです、時間の時にお姫様の姫で
時姫」
「珍しいね。」
「まぁ、多分初見じゃ読めないですよね。」
「あぁ、うん」
「いま何時ですか?」
「25時まわったとこだね」
「うわ、今からなんて帰れないじゃん、お泊まりなのに深夜帰宅は意味わからん」
「じゃあ……ホテル泊まるか!!」
「こんな血まみれで行くんですか?!」
「あ……。じゃあ、海で落とすか!」
次回、怪奇‼︎夜の海で血を洗う女達‼︎
ドキドキホテルお泊まり‼︎
の、二本立てだよ‼︎
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