NEVERUTO（第11話）（上巻の拾壱）

第11話「カプセルポーカー」

麻友「なるほど？報告ご苦労…2人共。下がっていいよ」

麻友のその言葉に2人は「「はい」」とひと言返事をするとその場を後にして行った。そして冬平はその背中を見送りながらコーヒーをひとくち飲んで天井を見上げる。

実は…探偵部がDOAに参加したのは兼ねてより…キャッスルアイランドで噂になっていた事件を調査する為である。その噂とは…DOAに参加した生徒の内何人かが人が変わったようになっていたというもので。彼らは全員…DOAに出場する前とは明らかに違っていたのである。ただ…各々の姿や形、能力に変化は無く。…微量なクセや喋り方…そして性格がまるで別人になっていたという程度の違いである。不審に感じた人間からの通報で様々な情報機関が生徒たちを調べたが…確かにDＮA上は同一人物である。という鑑定結果から…長年疑惑をもたれながらも手出しできなかった。議題の一つである。

その為探偵部の部長である冬平麻友は真相を確かめるべく…DOAに参加し…事のあらましを調査する事にした。そこでまず…街で起きてる連続不審死事件を調査し黒幕への糸口をたぐろうとしている訳である。