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第7話 ヒカルという女
彼女の名前は、神山ヒカル。20歳の大学2年生だ。
来年度から3年に進級する。
ヒカルは東京都多摩市の生まれである。
父は、税理士事務所を開設しており、母は税理士事務所の手伝いをしている。
そんなヒカルは、幼少期から活発で、誰に対しても公平な態度で接する正義感の強い女の子だった。今の見た目からは、想像しがたいところではあるがー。
しかし、ヒカルの性格の根っこは昔から変わっていない。
「そうですか。わかりました。うちはいま一人アルバイトの子が抜けちゃうので、人が欲しいと思っていたところだったんです。」
「是非、宜しくお願いします!」
ヒカルは深々と頭を下げた。シュウイチはその見た目とのギャップに少しドキッとした。
「正式な結果は、後ほど電話でご連絡しますねー」
そう言っているとき、シュウイチはふとヒカルに目をやると、ヒカルは机の上に無造作に置いてあった書類を手に取っていた。
「き、君!」
シュウイチは、書類をヒカルの手から引き抜く。
「あ、すみませんー」
ヒカルはきょとんとした表情を浮かべている。
「あのね、これは大切な書類なんだ。それを君は。もう帰って大丈夫ですよ!」と強めに行った。
「失礼ですけど、店長さん。お店の管理ってやったことあります?」
シュウイチは、言葉に詰まった。
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