第7話 ヒカルという女

1/1
前へ
/23ページ
次へ

第7話 ヒカルという女

彼女の名前は、神山ヒカル。20歳の大学2年生だ。 来年度から3年に進級する。 ヒカルは東京都多摩市の生まれである。 父は、税理士事務所を開設しており、母は税理士事務所の手伝いをしている。 そんなヒカルは、幼少期から活発で、誰に対しても公平な態度で接する正義感の強い女の子だった。今の見た目からは、想像しがたいところではあるがー。 しかし、ヒカルの性格の根っこは昔から変わっていない。 「そうですか。わかりました。うちはいま一人アルバイトの子が抜けちゃうので、人が欲しいと思っていたところだったんです。」 「是非、宜しくお願いします!」 ヒカルは深々と頭を下げた。シュウイチはその見た目とのギャップに少しドキッとした。 「正式な結果は、後ほど電話でご連絡しますねー」 そう言っているとき、シュウイチはふとヒカルに目をやると、ヒカルは机の上に無造作に置いてあった書類を手に取っていた。 「き、君!」 シュウイチは、書類をヒカルの手から引き抜く。 「あ、すみませんー」 ヒカルはきょとんとした表情を浮かべている。 「あのね、これは大切な書類なんだ。それを君は。もう帰って大丈夫ですよ!」と強めに行った。 「失礼ですけど、店長さん。お店の管理ってやったことあります?」 シュウイチは、言葉に詰まった。
/23ページ

最初のコメントを投稿しよう!

0人が本棚に入れています
本棚に追加