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第2話➂ 『突然、閉店宣告』
「このままだったら、まじでうちのお店が無くなっちゃうー」
その日からのシュウイチは、表情には現れないが、相当焦っていた。
シュウイチは、また一から新しい仕事の経験を積み上げていくなんて到底考えられなかった。
「なんでうちの店舗が閉鎖なんだよー。」
そう思った時、シュウイチは店舗閉鎖の理由を考えてみることを思いついた。
「うちの店舗ってそんな儲かってないのか。ちょっと書類に目を通してみるか」
「確かこの辺りにしまっておいたはず。ああ、これだ。」
シュウイチは、パソコンの中のフォルダを検索し、自身の店舗の業績に目を通してみた。
「営業利益マイナス30万円ー」
確かにシュウイチの店舗は営業利益赤字だった。
シュウイチが運営していファミリーレストランの名前は、
「コンフォートディッシュ 赤浜通り店」である。
「そもそも営業利益マイナスってどういうことだ。それに先月は10万円黒字じゃないか。今年に入って、赤字を計上しているのは今月だけだ。今月儲けがなかっただけで、店舗閉鎖なんておかしくないかー」
シュウイチは本社の決定に対して怒りを覚えた。
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