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第4話② 『新規採用』
夜の21時過ぎ頃だろうか。お店の客も少なくなり、シュウイチがパソコンとにらめっこしながら、一息ついているとき、お店の電話が鳴った。
「あの~すみません。バイトの募集見て、応募したんですけどー」
アルバイト募集の広告を掲載してから、2日も経たずに応募が来た。どうやら本部はアルバイトの募集広告を求人サイト等にも掲載していたようで、シュウイチは早速、連絡が来たことに驚いた。
「お、応募ありがとうございます」
「それでは、面接をしますのでー」
面接希望者は、どうやら女性のようだった。面接日時は、土曜日か日曜日を希望したため、お店が混雑する時間をさけて、15時過ぎに決めた。
「履歴書も忘れないようにお願いします。」
いつもの典型的な会話を交わし電話を切った。
「店長、新しい人どんな人なんですかね!」と女子高生の和泉がわくわくした様子で言った。
「まあ、どうなるかわからないけど、たぶん採用になると思うから、ちゃんと、仲良くしてくれ」とあっさり返答した。
しかし、その時はまだ、彼女が何者かは全く知る由もなかったー。
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