第1話 はじめてのフォロワー〈5〉

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〈5〉 「ねぇ、このワンピースお気に入りだったんだけど、どうしてくれるの?」 聖花は腕を組んでベンチに並んで座るわたしたちを見下ろす。 「ごめん……なさい」 「でもミソラが楽しそうだったから、つい」 「そ、それでミソラは成仏したの?」 「うん。とっても満足そうだったよ」 「それなら別にいいけど」 聖花は納得いっていないようだったが、割とすぐに許してくれた。 「聖花、取り憑かれているとに意識はあったのか?」 天晴は興味津々に聞いてきた。 「ない。気づいたらジャングルジムの上に立ってたから、死ぬかと思った!」 聖花はおおげさに両手を広げた。 「キラリンさん!そんなことよりも早くデッドグラムのアプリを削除しましょう!」 「フォロワーがゼロになればできるはずです!」 カゲがわたしのポケットのスマホを指さした。 すぐにスマホを手に取り、デッドグラムのアイコンをタップする。 通知があった。 【ミソラさんがフォローを外しました。このアカウントは存在しません】 覚悟はしていたが、少しさみしさがあった。 わたしのフォロワーはゼロになり、わたしのフォローもゼロになっていた。 「本当に成仏したんですね……」
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