優しい観客と幸福の風音

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そして後日、友達からメッセージが届いた。 何でも麻美先輩は有名大学に通っていて、そこでも絶大な人気があるそうだ。どえらい美人すぎて昭和時代のアイドルみたいに親衛隊がいるらしい。でも深く聞いてみると、(こと)(ぶき)()()とかいう変な女に絡まれて、何度も危険な目に遭ってるみたい。そうだったら男たちは放っておかないね。身を挺して守れば、先輩とラブに発展するかもしれないし、まあそんな勘定があるかどうかは別にして、男が彼女を守るのに違和感はない。 あたしはあたし。懐かしい後輩の顔で先輩に会い、『幸せになる方法』を聞けたらいい。 待ち合わせ場所は先輩の大学近くの公園。二人きりになれて、込み合った話もできるだろうということでそこになった。 所々に梅の花が咲いている。どうやらこの公園は季節を楽しめるように作ってあるみたい。桜の木も多く見られるし、満開になったらキレイだろうな。 遠くのベンチに女性の姿が見えた。うわ、何あの人のオーラ、美人度マックスって感じなんだけど⋯と思っていたらその人は立ち上がり、あたしに手を振ってきた。マジか、やべえ、麻美先輩ってば本気でどえらい美人になってる!
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