怒ってる?

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この、大きなモノを自分は受け入れているのかと思うと、ごくりと喉が鳴る。 「ソウマはどうして欲しい?」 「どうって……」 そんな事言えるわけがないと壮馬は唇を引き結んだが、リチャードは追い打ちをかけるように言葉を続ける。 「ちゃんと言葉にしなければ伝わらないぞ」 そう言ってリチャードは腰を動かし昂りを壮馬の手に擦り付けて来た。 「っぁ……あ……ッ」 脈打つ熱に刺激されて、壮馬は堪らず熱い吐息を漏らす。 (……っ、こんなの、我慢なんて……) リチャードの熱に触れているだけで下腹部が疼いて仕方がない。 欲しいと思ってしまった。この熱くて硬くて大きなモノで、自分の中を満たして欲しいと。 そう思ったら無意識に腰が揺れていて、気付いた時には自ら昂りに指を絡めていた。そしてそのままゆっくりと上下に扱き始める。 その気になって来た壮馬の行動にリチャードは満足そうに微笑むと、再び耳元で囁いた。 「随分といやらしい触り方をするな。でも、残念だ…。ソウマは今夜は何もし たく無いんだもんな?」 「……クッ……」  なんて意地の悪い事を言うんだと睨みつけてやっても、リチャードはニヤリと口角を上げて笑うだけ。 余裕綽々なのがまた腹立たしい。 悔しくて、何か言ってやりたくても、口を開くと変な声が漏れてしまいそうで結局何も言えなかった。 「言わないとわからないぞ?」 なんて言いながらリチャードは壮馬の頬に軽く口付けると、そのまま唇を奪ってくる。 ちゅっと音を立てて離れていく唇に、物足りなさを感じる暇もなく今度は耳朶を甘噛みされて舌先で嬲られた。 そしてそのまま耳の中に舌を差し込まれ、熱い吐息を吹きかけられながらちゅぷちゅぷと音を立てて舐られる。 まるで頭の中まで犯されているような感覚に背筋がゾクゾクと震えてしまう。 リチャードはわざと音を立てるようにして舌先を尖らせると、そのままゆっくりと奥へ侵入させてきた。 それと同時にもう片方の手が胸の飾りを弄り始める。 両方の性感帯を同時に攻められて、じりじりと炙るように焦らされて、身体中が熱くてたまらない。
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