プロローグ

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プロローグ

 私の毎日は、充実している。高校一年生、保健委員会副委員長、一途に思ってくれる優しい彼氏、温厚な担任。  中学生の頃は、学校が嫌いだった。人が嫌いだったからろくに友達も残っていないが、今は委員会の友達と放課後に遊ぶこともある。  恵まれている、と自分でも思う。  けれど、癒えない心の傷は、少しずつ私を蝕んでいたんだ。
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